営業会議が機能しない最大の原因は、各メンバーが自分の進捗を順番に読み上げるだけの場になってしまい、チーム全体の学びにつながっていないことです。個々の進捗確認であれば1on1で十分であり、全員を集める会議には、それとは異なる価値が求められます。
進捗読み上げ型の営業会議が機能しない理由
- 一対多の場である価値が活かされていない:全員が集まっているにもかかわらず、実質的には一対一の進捗報告を順番に行っているだけになっています。
- 他のメンバーの学びにならない:ある担当者の商談での工夫や気づきが、その場限りで消費され、他のメンバーに共有されません。
- 時間ばかりかかって内容が薄い:人数分の進捗報告に時間を使うため、会議自体が長時間化しやすく、その割に得られる学びは限られます。
営業会議で扱うべきこと
個々の進捗は1on1や日報で確認できます。全員を集める営業会議では、次のような「チーム全体で扱うべきこと」に焦点を当てることが有効です。
チーム全体のKPIの状況と、その背景
個人の数字ではなく、チーム全体としてKPIがどう推移しているか、その背景に何があるのかを共有します(営業チームのKPI設計方法も参照)。
うまくいった商談の共有
特定のメンバーの成功事例を、その場で簡単に共有します。ここでの目的は評価ではなく、他のメンバーが自分の商談に活かせるヒントを得ることです。
共通してつまずいているポイントの洗い出し
複数のメンバーが同じような場面でつまずいている場合、それは個人の課題ではなくチーム共通の課題です。営業会議は、この共通課題を発見し、対策を考える場として機能させます。
機能する営業会議の設計
アジェンダを固定し、進捗報告に時間を使いすぎない
進捗の数値確認は簡潔に済ませ、共有や議論に時間を使うという配分をあらかじめ決めておきます。
一つのテーマに絞る
「今日はヒアリングの進め方について」というように、扱うテーマを一つに絞ると、議論が深まりやすくなります。あれもこれも扱おうとすると、結局どれも表面的な話で終わってしまいます。
話す人を固定しない
いつも同じ人だけが発言する会議は、他のメンバーの気づきを引き出せません。持ち回りで話題を提供する担当を決めるなど、発言が偏らない工夫をします。
具体例
ある営業チームでは、週次会議が各メンバーの進捗報告だけで1時間近くかかっていました。進捗の数値確認を最初の10分に圧縮し、残りの時間を「今週うまくいった商談の共有」と「共通してつまずいているポイントの議論」に充てるようにしたところ、会議の時間は短くなったにもかかわらず、他のメンバーの商談から学べる機会が増えた、というのはよくある改善の流れです。
まとめ
営業会議を機能させるには、個々の進捗報告に時間を使いすぎず、チーム全体のKPIの背景、成功事例の共有、共通のつまずきの議論といった「全員で集まる価値があること」に焦点を当てることが重要です。アジェンダを固定し、扱うテーマを絞ることで、会議自体をチーム全体の学びの場に変えることができます。
よくある質問
Q. 営業会議が機能しないのはなぜですか?+−
A. 各メンバーの進捗報告を順番に読み上げるだけの場になり、一対多で集まっている価値が活かされず、チーム全体の学びにつながっていないことが主な理由です。
Q. 営業会議では何を扱うべきですか?+−
A. 個人の進捗確認は1on1に任せ、チーム全体のKPIの背景、うまくいった商談の共有、共通してつまずいているポイントの議論など、全員で集まる価値があることに焦点を当てるとよいでしょう。
Q. 営業会議を短くするにはどうすればいいですか?+−
A. 進捗の数値確認に時間を使いすぎないよう、あらかじめアジェンダの時間配分を決めておくことが有効です。扱うテーマを一つに絞ることも、議論を深めながら時間を抑えるのに役立ちます。
Q. 特定の人しか発言しない会議はどう改善すればいいですか?+−
A. 話題を提供する担当を持ち回りにするなど、発言が特定のメンバーに偏らない工夫をすることが効果的です。
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